どのように選べば良い?

ウイッグ医療用かつらは常に着けておく必要のあるものであり、そのため着け心地については最低限の配慮がなされた構造になっていますが、物によっては装着する人の頭部に合わないこともありますので注意が必要です。毎日、日中に着け続けるものとして選んでいかなければなりません。もしも試着ができるのならば、ぜひ試着してみて着け心地を確認されてみることをおすすめします。その際にチェックしておきたいポイントは、大きさと通気性、見た目、そして価格の4点です。頭にきちんとフィットしていない医療用かつらを着け続けていると、頭皮に負担がかかってしまうことも予想されます。また通気性についても蒸れによって頭皮がかぶれてしまったり、かゆみが出てしまったりしますので注意しておきたいところです。見た目については好みのものを選んでいく必要がありますが、医療用かつらは、自然な見た目になるように作られているもので、奇を衒ったスタイリングではありませんので、その点はおしゃれ用ウィッグとは異なります

価格については手頃なもので5万円前後から始まり、高いものだと20万円から30万円程度のものもあります。高額な医療用かつらはその分クオリティもアフターケアも充実していることが多いので、価格とサービス、機能性のバランスを考えてご購入ください。

おしゃれ用ウィッグとの違いは?

ドライヤーおしゃれ用ウィッグと医療用かつらは、一見するとどちらも似たもののように思われるかもしれませんが、それぞれが持っている機能性には段違いの差があります。中でも特に差が出るのは通気性の違いです。通常のウィッグは見た目が重視される傾向にあるため、機能性については度外視されることが多いのですが、これに対して医療用かつらではデリケートな頭皮に負担を与えないように通気性が良くなっています。常に着用することが考慮されており、蒸れによるかゆみが発生しないように設計されているのが特徴です。また、この他にも着け心地が良くなるように、伸縮性の高い素材が使用されていたり、サイズの微調整を可能にするアジャスタ機能が付いていたり、フィット感にも配慮されているという特徴もあります。

おしゃれ用ウィッグは長時間着けることは想定されておらず、蒸れやすくフィットしにくいという違いがありますので、医療用かつらとは大きな差があることが分かります。この他の違いとしては、耐熱性の違いも挙げられます。医療用かつらは取り付けたままドライヤーの熱風を当てて大丈夫です。より細部にこだわり、着け心地が抜群に高い、これが医療用かつらの特徴と言えるでしょう

目的はなに?普通のウィッグではダメなの?

女性近年ではおしゃれのためにウィッグを取り付けることもありますが、医療用ウィッグとは目的という点において違いがあります。医療用ウィッグの目的は病気の治療において抜け落ちてしまった毛髪をカバーするという点にあり、単におしゃれで取り付けるおしゃれ用ウィッグとは異なります。医療用ウィッグが必要となるケースは、代表的なものとして抗がん剤による治療や、過度のストレスによる脱毛症の治療などが挙げられ、おしゃれのためではなく治療の一環として使用されるという特徴があります。

自分の毛髪が抜け落ちてしまうことは、とかく精神的にも害を及ぼすもので、特に女性の場合には見た目が著しく変化することによって心にも傷を負ってしまうというケースがよく見られます。そういった心のケアをするためにも医療用かつらは必要となります。見た目に変化をつけるという目的のおしゃれ用ウィッグも医療用かつらも、同じくかつらであって、それほど違いは無いようにも見えますが、目的には大きな差があると言えるのです。洋服を着ておしゃれをしている感覚ではなく、必要不可欠な必需品であって、精神面から治療を進めるため、という目的が医療用かつらにはあります。病は気からとよく言いますが、患者さんの心を支えるためのアイテムでもあるわけです。

医療用かつらって必要?

女の子がんの治療に用いられる抗がん剤の効力が強いことは、すでに多くの人々に知られるところとなりました。がんに対する薬物治療は、がんを取り除かないまでも成長を食い止めるために大きな効果が期待でき、放射線治療と組み合わせることにより、患者さんの生存率を飛躍的に伸ばす結果となっています。一方でその効力と引き換えにリスクがあるのも難点。抗がん剤によって命を取り留めたものの副作用によって生き地獄を味わっている人も少なくありません。投与開始から1週間も経てばその症状は現れ、吐き気や嘔吐、食欲不振、便秘、倦怠感など、まるで別の病気が体を巣くっているかのような感覚に陥るものです。また、抗がん剤治療によって毛髪が抜け落ちるという話はあまりに有名で、病魔の存在を自ら視認し自覚するに至ります

毛髪は私達の容姿を特徴付ける大きなファクターです。気分転換のために髪型を変えたという経験を持つ人も少なくないことでしょう。これは自分の見た目に変化をつけることによって気分も良い方向に変化したということになりますが、逆もまた然りで、見た目が悪くなることによって気分まで憂鬱になってしまうものです。髪の毛にはそれほど大きな力があり、つまり抗がん剤治療によって毛髪が抜け落ちてしまうことは、一種のアイデンティティーが傷つけられてしまい、精神的にも負担がかかってしまうのです。医療用かつらの必要性はまさにこの見た目と心のバランスを取るために必要と言えます。